【マリンバスタジオ日記】スタジオ運営への想い。
今日は珍しく稲垣について書こうと思います。
まずこの動画は私の大好きなアメリカの歌手、サラ・マクラクランです。
彼女は非営利団体として音楽学校を開き、多くの子どもたちへ音楽の素晴らしさを伝えています。そしてリリス・フェアなど女性への理解を深める活動を主宰したアーティストでもあります。
音楽家が政治的な活動や、自身の指針を開示するかについて、私自身はどちらでもありません。けれど私自身はサラに出会い人生が変わったことは事実です。
私のお話をアダージョですることは、避けていた部分もありますが、ここでは少し書いておこうと思います。
1999年ロックバンドを組んでいた私は、アメリカでのアルバムレコーディング中、当時の小さなブラウン管テレビの映像でサラの歌を聴きました。
時代の流れの中、偶然デビューし3年目を迎えていた迷い子の私は、彼女の歌とスタイルに魅了されました。ファルセットを自由自在に使い、弾き語りというスタイル。メンバーに頼らず、1人で世界を作り上げる姿は当時の私にないものばかりでした。帰国後、翌年には全てをやめ、1人で自由に歌うんだ!と意気揚々と独立しました。
リリス・フェアの動画
そして1人で活動を始めた途端、いかに自分が何もできないかに打ちのめされました。アイルランドへ留学したのはそれを隠す意味もありました。結果やはり日本でやり直さなければと帰国致しました。
そして、もがく日が続く中で夫に出会い結婚します。
子どもを産んでから今日までは子育てをしながら、人間を見つめ直すような日々。そしてレコーディングに復帰してと、本当にあっという間でした。
アダージョはオーナーの寛大な計らいで運営を成し得ています。私自身はひたすらにまた音楽に真剣に向き合いたい、そんな気持ちで運営していますが、もちろん利益がなければ存続はできません。けれど私なりの純粋な気持ちでどこまで通用するか、やってみたいと思っているのです。
それは多分サラが、男性中心の音楽業界の中で立ち上げたリリスフェアのように、音楽を本当に心から愛するアーティストを迎えたい讃えたい、そんな気持ちなのだと思います。
音楽は誰にとっても喜びであるものです。
人間や生き物全てが繋がるために必要不可欠な響きです。
歌ったり踊ったり笑ったり。それが始まりです。
けれど、時に、数字やその他のしがらみに揺れて音楽が楽しいものでなくなることがあります。だからこそアダージョはアダージョとして揺れずにありたいと思うのです。どんなに揺れてもここに来ればまたリセットできる、そんな居場所が必要だと思うからです。
楽譜に真剣に取り組み、周りにも揉まれ、悩み苦しむこともあるはずです。それも含めて喜びに変わるものだとも思います。けれど、その途中で自身の音楽を手放してしまう人がいることも事実です。アダージョはそこに寄り添いたいのです。
その想いがアダージョの内装になったように、これからもピアノの音色に輝きを与え、マリンバの響きにも虹色の光を降り注いでくれると信じています。
どうぞ、共鳴する何かがあられた方、ぜひアダージョへ足をお運びいただければ幸いです。そうしてアダージョを一緒に育てていただければと願っております。
長文お読みいただきありがとうございました。
出会える日を楽しみに…。


